膝が内側に入る原因は足関節!?

膝の不調でも、不調を引き起こす原因が膝以外にあることは多いです。

 

 

膝関節は股関節や足関節の間にある関節のため上下に位置する股関節や足関節からの影響を受けやすいのが特徴です。

 

 

そのため、膝以外のチェックも重要となります。

 

今回は

「スキーをすると膝が痛くなる」

「右脚に体重をうまく乗せられない」

 

といったお悩みを持つ利用者様のコンディショニングによるアプローチをご紹介します。

 

 

60代 女性

 

趣味:スキー

 

脚前後でのスクワットで動きのチェックを行い、右脚に体重を乗せると膝が内側に入ってしまう動きが見られます。

 

膝が内側に入ってしまうknee-inの動きは膝に負担がかかってしまう動作の一つで、足関節-膝関節-股関節の運動軸が一致している状態が理想となります。

 

今回は足関節に着目しknee-inの改善を行っていきました。

 

 

足関節の動きの膝関節への影響

スクワットを行うためには足関節が背屈する必要があります。

 

足関節の動きが悪くなり背屈が真っ直ぐできない(背屈軸の異常)ことで膝が内側に入ってしまいます。

 

 

背屈をチェックしてみましょう。

背屈時につま先が外に向いてしまう動きは背屈軸の異常となります。

 

 

足関節背屈軸を改善するためには

足関節は距骨が脛骨・腓骨からなる関節窩にはまり込んでいる構造をしています。

 

 

距骨の後方にある組織の硬さは距骨のはまり込みを悪くさせ背屈軸を悪くさせる要因となります。

 

そのため、距骨のはまり込みをよくし背屈軸を改善するためには、距骨後方にある組織の硬さを改善する必要があります。

 

距骨後方で背屈軸を悪くさせる組織として、長母趾屈筋・アキレス腱・アキレス腱奥の脂肪体が挙げられます。

 

 

セルフリリース|長母趾屈筋リリース

長母趾屈筋は母趾を反らすことで足関節後内側で触知することができます。

触知できたら指で押しながら足関節を上下に動かしましょう。

 

 

セルフリリース|脂肪体リリース

アキレス腱の奥に脂肪体があるため、アキレス腱とくるぶしの間をつまむようにし足関節を上下に動かします。

ストレッチ

アキレス腱はふくらはぎの筋肉と繋がっているため、ふくらはぎの筋肉を『伸ばす』・『力を入れる』を繰り返していくことでストレッチ効果が高まります。

 

 

以上、膝が内側に向いてしまう動きを足関節からアプローチした利用者様のご紹介でした。

 

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