25.01.28
バランス感覚改善!!足関節エクササイズ
バランス改善は足元から!バランス感覚改善|足関節エクササイズ
- バランス感覚が悪くなった
- 片脚立ちができなくなった
- 傾斜や段差でふらつくようになった
このようなバランス感覚の低下を感じることはありませんか?
バランス感覚の低下は転倒のリスク、斜面、段差、不整地などで足首を捻る原因となります。
また、姿勢を安定させようと腰、股関節、膝などの代償を招き、関節痛などにつながるリスクも高くなります。
このようなバランス感覚の悪さを改善するためには、全身を支える**足関節(足首)**の機能が非常に重要になります。
今回の記事では、バランス感覚に関わる「足関節の役割と重要性」とエクササイズを紹介していきたいと思います
1.バランス感覚を支える3つの要素
運動中に全身のバランスを取り姿勢を保つことは「姿勢制御」と呼ばれます。
この姿勢制御には主に3つの感覚的な要素が関係しています。
姿勢制御に関係する感覚系
①体性感覚系|関節、筋肉、皮膚へかかる張力・圧力など
②前庭系|三半規管などによる頭部への重力検知
③視覚系|網膜に映る視覚情報
関節、筋肉、皮膚などの感覚が関わる体性感覚系では、足関節と股関節の二つの関節が重要視されており、地面により近い「足関節」の機能はバランスを保つためには必須となります。
さらに視覚系と前庭系からの感覚情報が合わさり脳によって処理されることで、姿勢は安定しバランスをコントロールすることができます。
しかし、高齢者では視力の低下などによって視覚系の感覚が低下するとされており、体性感覚系や前庭系の機能の重要性が一層高まります。
2.バランスを支える足関節の重要性
特に足関節は地面に近く、重心移動をコントロールすることで片脚立ち、歩行の接地、不整地などで足元を安定させバランスを調整する役割をもちます。
しかし、足関節は捻挫などの怪我が多く、痛みや後遺症による筋力や可動域の低下によって感覚や安定性が損なわれるリスクがあります。
足関節のバランス機能が乱れると、股関節でかばう動きにつながり、股関節や腰回りへ負担が増加する可能性があります。
そのため、安静に過ごし「痛みが引いたからスポーツに復帰」などのパターンは、リハビリが不十分なため足関節の機能回復が足りない可能性があり、結果的にバランス感覚の乱れを引き起こしている恐れがあります。
3.バランス改善|足関節エクササイズ
最後にバランス改善に効果的な足関節のエクササイズをご紹介していきます。
①足部アーチの安定
足関節を支える足部アーチ(足の甲と足裏)の安定は、足関節を動かす基盤となるため、まずは足のアーチを安定させるエクササイズに取り組みます。
②ふくらはぎの強化
足関節の安定には脛を支える下腿三頭筋や腓骨筋など、ふくらはぎ周りの筋肉を強化していきます。
ふくらはぎを鍛えるには、踵を上下する(カーフレイズ)エクササイズが効果的です。
③股関節との連動性改善
足関節の安定性が向上し片脚でのバランス感覚をつかめたら、股関節を連動させて全身動作での安定性を改善していきます。
4.まとめ
今回はバランス感覚と足関節の関係についてエクササイズを交えてご紹介させていただきました。
バランス感覚を改善するためには、足関節の機能に着目したトレーニングが非常に重要です。
実際のパーソナルトレーニングでは問診から姿勢や運動機能の評価を行い、根本的な原因を発見し、理学療法士監修のトレーニングでお悩みの解決をサポートします。
ご興味がある方はぜひトライアルからお待ちしています。
※参考図書|姿勢と脳・神経科学 -その基礎から臨床まで- 市村出版(2011年)