24.03.17
スイング動作による腰痛改善トレーニング
ゴルフや野球、テニスなどのスイング動作のあるスポーツで多く訴えられる不調の一つに『腰痛』があります。
片側的な回旋動作の繰り返しにより腰部に負荷が集中し、慢性的な腰痛となり悩まれている方は多くいます。
では腰に負担がかかってしまう回旋動作はどのようなものなのでしょうか?
今回は股関節にフォーカスして腰痛の原因となる回旋動作と改善トレーニングをお伝えします。
スイング動作に必要な股関節の動き
スイング動作に必要な股関節の動きには、『推進側』と『吸収側』があります。
推進側では、骨盤が下がると共に軸脚の股関節が外旋(開く)ことで推進力となります。
吸収側では骨盤が上がり股関節が内旋(閉じる)することで、軸脚の推進力を吸収しブレーキをかけます。
この吸収がうまくできないことで手打ちになったり、股関節での力の吸収が不十分となることで、腰部で力を吸収する代償動作が起こることで腰痛の原因となります。
実際にゴルフをやられている方の回旋動作をご紹介します。
左股関節内旋の可動域が低下しているため、骨盤回旋が減少しています。
この状態でのスイング動作は腰椎による吸収動作で代償するため、腰部への負担が大きくなると考えられます。
腰椎は回旋可動域が5°で頸椎や胸椎と比べると回旋可動域が狭いです。
そのため、腰椎を挟んでいる胸椎や股関節の可動域が低下することで、腰椎による過剰な回旋が求められ腰痛の原因となってしまいます。
股関節での吸収トレーニング
吸収側では軸脚の推進力にブレーキをかけ、上半身への回転力につなげていく必要があります。
そのためには、まず股関節が曲がった状態で内旋の動きを獲得します。
殿部に伸びを感じることを意識して行ってみましょう。
次に吸収側の足裏の荷重位置を意識します。
股関節と足関節を連動させ股関節内旋するには、足裏の後外側に重心を乗せることで安定して股関節内旋します。
常にブレーキ側である吸収側では股関節の内旋と足裏の後外側への荷重を意識しながらトレーニングを行います。
足裏の内側に重心が乗ったままにならないように注意します。
最後に上半身と連動させたトレーニングを行います。
下半身で生み出された力を上半身に伝えるためには、骨盤に対して上半身を捻る必要があります。
そのためには、股関節内旋位で骨盤を固定し安定させた状態で上半身を回旋します。
骨盤が安定するためには殿筋で支えることが重要になるため、意識してトレーニングを行いましょう。
以上、スイング動作に伴う腰痛を改善するトレーニングのご紹介でした。
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