24.02.25
ランニングで多い膝内側の痛みの原因
ランニング動作での障害の一つとして、『鵞足炎』があります。
ランニングをしている方であれば1度は聞いたことがあると思います。
鵞足とは半腱様筋、薄筋、縫工筋という筋肉が腱となり、スネの内側に付着している部分のことを言います。
鵞足炎はこれらの腱付着部への繰り返しの伸ばされるストレスや、摩擦が起き炎症することで生じます。
ランニング時の鵞足炎の要因としては、足接地~荷重時(mid support)にknee-inが起こることが発生機序の一つとなります。
今回は、鵞足炎の予防やフルマラソン復帰に向けてのアスレティックリハビリテーションをご紹介します。
❶動きの評価|前方ジャンプ
ランニング動作に類似した動きを確認します。
片脚での荷重時(mid support)に、knee-inがみられ膝内側には伸長や捻れのストレスが加わります。
Knee-inは膝だけが問題なのではなく、地面に接地した足部や足関節、股関節の機能低下が影響することが多いです。
❷足部・足関節の硬さの改善
足部·足関節の問題は特にknee-inにつながりやすい部分です。
アーチの高さ、足部·足関節の可動域、筋肉の力の入りやすさ、荷重の位置などを評価します。
セルフチェックでわかりやすいのはアーチの高さですが、扁平足·ハイアーチいずれもknee-inのリスクが高まります。
❸股関節の屈曲・内旋制限
Mid support時は前への推進力を生み出すために殿筋を使う比率が高くなります。
大殿筋を使えるようにするには股関節が屈曲する必要があります。
股関節は屈曲と共に内旋し、股関節は構造的に安定し大殿筋を使いやすい状態となりますが、
股関節の屈曲可動域が低下することで内旋運動が主となり、結果knee-inとなります。
また殿筋が伸ばされると筋肉にうまく力が入らず、他の余計な筋肉に頼らざるを得なくなりパフォーマンスが低下します。
そのため、股関節のmobilityの改善と股関節を安定させる外旋筋を機能させ、股関節をスムーズに動かすことができ殿筋が機能しやすい状態を目指します。
最後に股関節の屈曲を大殿筋でコントロールするトレーニングを行い、ランニング動作に近づけていきます。
❹トレーニング
以上、ランニング動作に起因する鵞足炎に対するアスレティックリハビリテーションの流れでした。
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