25.03.11
しつこい肩こり原因は”体幹”? 肩こり解消のための体幹トレーニング

しつこい肩こり原因は”体幹”? 肩こり解消のための体幹トレーニング
「肩周りをほぐしている」
「毎晩お風呂で体を温めている」
「動画を見ながら肩のストレッチをしている」
このように「肩こり」対策をしているにも関わらず思うように、効果が出ずに悩んでいることはありませんか?
肩こりは1000人あたり約100人が自覚症状をかかえると言われており(約10人に1人)、男女間では女性に多いとされています。
参考|2022(令和4年)年・国民生活基礎調査
では、肩こりはなぜなかなか改善しないのでしょうか?
肩こりはあくまで結果であり、肩以外に原因が潜んでいる可能性があります。
今回は「体幹」にフォーカスし、肩こりの原因と解消のためのトレーニングなどをご紹介していきます。
肩こりの原因は「体幹」にある?
肩こりは「座位」での姿勢に影響を受け、”猫背”のように背中が丸まると、首や肩の筋肉に負荷がかかり、重だるさや鈍痛などの肩こりの症状を引き起こします。
この首や肩の筋肉に負荷がかかる原因として、上半身を支える「体幹」の機能低下が関係している可能性があります。
体幹の筋肉は座った状態で上半身の動きを支え、姿勢を安定して保持する役割を持ちます。
しかし、「腹筋群の筋力不足」などの体幹機能の低下は上半身をうまくコントロールできず、背中が丸まったり、反り腰などの座位での不良姿勢につながります。
特に背中が丸まると、”頭が前に出る”代償運動が起き、首や肩の筋肉に負担が集中した結果、肩こりが起きる恐れがあります。

姿勢をコントロールする体幹と腸腰筋
座位での姿勢は、「腹筋」と「背筋」が協調することで無駄な力を入れずに姿勢を保つことができます。
しかし、これらの筋肉の筋力が低下すると、姿勢をうまく維持できずに前述したような不良姿勢につながります。
特に腹筋でも深層にある「腹横筋」や「内腹斜筋」の筋力が低く、うまく使えていないパターンが多く見られるので、腹筋に対するトレーニングは必要になります。
特に座位では、腹筋に加えて「腸腰筋」という筋肉の重要性が高くなります。
腸腰筋は、股関節から背骨(腰椎)に付着して、下半身と上半身を連結させて姿勢を安定させる役割を持ちます。
そのため、体幹の筋肉に加えて「腸腰筋」を適切に使うことは、肩こりにつながる姿勢改善には欠かせないポイントになります。


体幹機能のセルフチェック方法
それでは腸腰筋を含めた体幹の機能を確認するセルフチェックをご紹介します。
あお向けで片脚を持ち上げて、脚の持ち上げやすさ・左右差などの感覚をチェックします。
脚が上げにくかったり、腰が反ってしまう場合は、体幹と腸腰筋が適切に使えていない可能性があるので注意が必要です。

肩こり解消のための体幹トレーニング
❶呼吸エクササイズ
呼吸に合わせて肋骨や肩甲骨を動かして腹筋を活性化していきます。
ポイント|肩や首をリラックスさせて、お腹から体幹をつかう感覚を掴みます。
❷腸腰筋(起き上がり)
体幹を起こしながら腹筋と腸腰筋を連動して使っていきます。
ポイント|股関節を意識しながら体幹の力を抜かないように注意しましょう。
❸ショルダープレス(座位)
体幹と股関節で姿勢を起こした状態で、肩甲骨の動きを連動させます。
ポイント|座って体幹を安定させながら、腕をスムーズに動かしていきます。
以上、肩こりと体幹の関係性とトレーニングについてご紹介させていただきました。
肩こりの根本的な改善には、姿勢など身体全体を捉えたアプローチが重要になります。
当施設では、生活習慣や過去の怪我などの情報をもとに、身体の動作を分析して最適なトレーニングプログラムをご提案いたします。
トレーニングの興味をお持ちの方は、体験プログラムの「トライアル」よりお待ちしていますので、ホームページの「入会・トライアル」ページをご覧ください。