24.06.24
ジャンパー膝を再発させない身体の使い方
ジャンパー膝は頻回にジャンプや急激なストップ動作、方向転換を要するスポーツ選手に多いケガになります。
痛みが出る原因は様々で、どの組織に何が原因でストレスがかかってしまっているのかを考えなくてはいけません。
痛みが出て安静にしたり運動レベルを下げることで一時的に良くなることが多いですが、運動を再開することで再発することもまた多いのが特徴です。
再発を予防するためには患部の治療だけでなく、ストレスがかかってしまう原因となる身体の使い方を改善することが重要になります。
今回はジャンパー膝を発症する原因となり得る身体の使い方を改善するトレーニングをお伝えします。
是非、最後までご覧ください。
ジャンパー膝とは
膝蓋腱が付着する膝蓋骨の下や脛骨、膝蓋腱自体に痛みが出現します。
痛みの原因として膝関節の機能低下、隣接する関節(股関節・足関節)の機能低下、スポーツ動作時のアライメント不良が挙げられます。
再発を繰り返さないためにはリハビリの急性期から膝関節だけでなく隣接関節の機能を改善し、炎症が軽減したら動作改善トレーニングを行っていきます。
ジャンパー膝を発生しやすい身体の使い方
今回は身体を横から見たとき(矢状面)のエラー動作をご紹介します。
ジャンパー膝になりやすいジャンプの着地を見てみましょう。
良い着地動作と比べると、背中が丸まり骨盤が後傾していることで膝が前に出てしまっています。
膝が前に出る着地動作やストップ動作を繰り返すことで膝前にストレスがかかるため、この動作を改善していかなければいけません。
動作改善のポイント
膝が過度に前に出ないようにするためには股関節をしっかり曲げる必要があります。
ただ股関節を曲げるだけでは上半身が前に倒れてしまいスポーツ中の動きとしては適切ではないため、『 股関節を曲げる+胸を張る 』という身体の使い方を学習していくことが重要です。
まずは股関節を曲げる動作(ヒップヒンジ)です。
ヒップヒンジは股関節を引き込むように曲げていくことで股関節が安定するポジションになります。
膝の位置を固定して行い骨盤から前傾することを意識します。
次にヒップヒンジ+胸を張る(胸椎伸展)動きです。
骨盤前傾を保ち股関節に体重が乗った状態で行います。
胸椎伸展には背中の筋肉を使う必要があるため、股関節後面から背中を使えているか確認しながら行いましょう
最後にスクワットです。
胸椎伸展を意識ながら膝と股関節両方を曲げていきます。
膝を全く前に出さない動作は後方重心になってしまい良い着地動作にはならないため、足裏全体に荷重した状態で股関節に乗れているという感覚を確認します。
膝前やもも前でなく股関節後面筋でスクワットを行えるようになりましょう。
以上、ジャンパー膝を再発させないための身体の使い方のご紹介でした。
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